狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会
代表ご挨拶
◇共同代表◇庭山英雄(弁護士・狭山事件の再審を求める市民の会代表)


  2005年3月17日、突然、狭山事件で無実を訴え、再審を求めていた石川一雄さんのもとへ、最高裁から申立を棄却する決定が届きました。3月16日付で最高裁第一小法廷(島田仁郎裁判長)は、第二次再審請求の特別抗告申立を棄却したのです。
  3月24日には弁護団の新証拠提出と面会の約束をし、25日には全国から寄せられた公正な裁判を求める署名が提出されることを了承していながら、最高裁は抜き打ちで再審の訴えを棄却しました。無実を叫び、新しい証拠をふくめて調べ直してほしいという石川さんや弁護団の訴えも、狭山事件は疑問だらけであり事実調べをすべきだという学者、ジャーナリスト、文化人や多くの市民の声も聞こうとさえしない、いまの日本の司法の姿に慄然とします。
  最高裁の棄却決定は、事実調べもせず、一方的に弁護団の証拠を否定しています。「筆跡の違いは書字条件や書くときの心理の違いである」とか「自白に出ていなくても指紋がつかないようにしたかもしれない」というような言い方は「疑わしきは罰せず」という鉄則に反しています。狭山事件の裁判ではもう30年以上も、鑑定人の証人調べや現場検証などの事実調べがまったくおこなわれていません。
  東京高等検察庁には「積み上げると2〜3メートル」といわれる証拠が弁護団も見ることもできず眠っています。こんな状態で、石川さんが42年も真実を明らかにされないまま無念の思いをつづけなければならないことは許されません。
  棄却決定の最大の原因は日本の司法の特徴にあると私は考えています。国際的にみても日本の司法ほど中央集権的に管理統制された裁判所はありません。裁判官は国家の役人です。裁判官といえども国家公務員である限り国家の方に目が向いてしまうのです。世界各国はその弊害を除くためにいろいろな施策をやってきましたが、日本はそのような工夫をしてきませんでした。先般の司法改革でも民衆司法の実現はまだまだ不十分と言わなければなりません。今回の棄却決定はそういう司法の歴史の上に出されたと思います。私は、狭山事件の再審を求める市民の会の代表として、ルポライターの鎌田慧さん(市民の会事務局長)らとともに、石川さんの冤罪を晴らすために活動をこの間続けてきました。そして、最高裁による棄却決定の翌日に記者会見をおこない、「裁判所が正義と人権を守るところなのかどうかが問われている。私はあとに引くつもりはない」と言いました。
  石川さんと狭山事件再審弁護団は、冤罪を晴らすまで最後まで闘うと宣言し、3回目の再審請求を準備しています。わたしたちは、最高裁の特別抗告棄却決定を批判し、石川さんの第3次再審請求をさらに支援していくために、狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会を結成し、さる5月24日に東京・日比谷公園で市民集会を開催しました。
  そして、狭山事件の冤罪とその背景、東京高裁や最高裁の棄却決定のありかたは、市民の人権、日本の司法を問うものと考え、狭山事件の真相を訴え、再審を実現し、石川一雄さんの冤罪を晴らすことを目的として、今後もさまざまな活動していくことを確認しました。多くの方が趣旨に賛同し、実行委員会の活動に参加して下さるようお願いします。

狭山事件の再審を求める市民集会実行委員会
(狭山再審市民集会実行委)

                            <共同代表>  庭山英雄(弁護士・狭山事件の再審を求める市民の会代表)
                                            清水澄子(I女性会議事務局長)
                            <事務局長>    鎌田慧(狭山事件の再審を求める市民の会事務局長)
                            <事務局次長>  布施哲也(狭山事件の再審を求める市民の会事務局次長)
                            <世話人>     組坂繁之(部落解放同盟中央本部委員長)
                                            加藤友康(部落解放中央共闘会議議長)
                                            原由利子(反差別国際運動(IMADR)事務局長)
                                            一戸彰晃(狭山事件を考える青森県住民の会事務局長)
                                            石田貞(狭山事件を考える大里地区住民の会代表)
                      藤原信一(長野県・狭山事件を考える住民の会連絡会代表)
                                            三角富士夫(福岡県狭山住民の会ネットワーク会長)
                                     野平晋作(ピースボート共同代表)
                            <連絡先> 東京都渋谷区桜丘町17−6 協栄ビル内 庭山法律事務所気付
                            <電話・FAXによる問い合わせ> TEL&FAX.0424-95-7739(布施)
                                                      TEL.03-3586-7007(安田) FAX.03-3585-8966
                                                             ホームページ  http://www.sayama-case.com/
                                                              メールアドレス  muzai@sayama-case.com

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