各 界 か ら の ア ピ ー ル
各界からのアピール
05.5.24 日比谷野外音楽堂
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辛淑玉  辛  淑玉
■開会あいさつ

人材育成コンサルタント
  私の友人である石川一雄さんが、先日、裁判所の大きな門の前で、門前払いをくらいました。人間として生きてはいけないということを言われたのです。わたしにとって狭山事件は何だったのかということを考えてみた。あの42年前の誤認逮捕で、殺された被害者や遺族はいま幸せなのか。石川さんはいま幸せなのか。石川さんと一緒に生きている早智子さんはいま幸せなのか。いったい何が変わったのかと。警察の捜査のしかたは変わったのか。暴走する検察の権力は変わったのか。司法は変わったのか。自分たちが勝手に決めつけたイメージでむちゃくちゃな報道をしつづけたマスコミは変わったのか。部落民だということで、差別の目で見つづけた社会は変わったのか。狭山事件は社会のすべての課題を見せてくれている。それはいまも変わらないまま、国家権力は、もっとその支配の力を強化して、わたしたちを苦しめようとしている。だまされてはいけない。
  わたしが石川さん、早智子さんから学んだことは、だまされないこと、学ぶこと、知ること。石川さんは語る力がありませんでした。字が読めなかったから。学ぶことができなかったから。わたしの母もそうだった。石川さんはこの間に「語る力」をつけた。わたしも、支えてきたみんなも「語る力」を獲得しました。この力は石川さんのためだけにあるんじゃなくて、この社会を変える力として、もう一回、再投入しなければいけない。石川さんを差別し叩く日本の社会の問題は、この1点を突破しなければつぎがありません。どんなことがあっても、自分が学んだこと、語る力をつけたことを、もう一度、社会に投げ返したいと思う。それが、この社会に光を与えることだと思う。また闘いの場で会いましょう。

組坂繁之  組坂 繁之
■主催者代表あいさつ

部落解放同盟中央執行委員長
  3月16日付の特別抗告棄却決定を断じて許すことはできない。満腔の怒りをもって糾弾する。「こんにゃく問答」のような決定の内容は、きわめてズサンで、真実と正義に背を向けたものだ。「はじめに棄却ありき」という不当決定だ。わたしたちは、徹底して棄却決定の矛盾を明らかにして、石川さんの無実をなんとしてもかちとらねばならない。部落解放同盟としても、弁護団、市民の会とともに全力をあげて第3次再審闘争勝利のために闘っていきたい。

   
山根隆治   山根 隆治
■民主党代表あいさつ

民主党副幹事長
参議院議員
  特別抗告棄却決定は、日本は法治国家、民主国家と信じていたことが、おろかしいことのように思わせるものだ。東京高検には、まだ証拠が2〜3メートルものあるということを考えると怒りがこみあげる。民主党は刑事訴訟法の改正の審議のなかで、完全な証拠開示、取り調べ・捜査の可視化と弁護人の立会い権を強く求めた。石川さんの無罪を確信している。どんな困難があろうと、それを乗り越え、石川さんの無罪を勝ち取るために全力を尽くす。ともにがんばろう。

   
福島瑞穂   福島 瑞穂
■社民党あいさつ

党首
参議院議員
狭山弁護団
  私たち弁護団との面会の約束を反故にして、特別抗告棄却決定を出した最高裁の姿勢を許すことはできない。また、弁護団は長年にわたって証拠開示を求めて何回も交渉を続けてきたのに、それを無視したことにも心から抗議する。国会では先日、刑務所についての新しい法律が成立した。今後は警察の代用監獄の問題、捜査の可視化、証拠開示に社民党として全力でとりくんでいく。国連による証拠開示の勧告もふまえて、えん罪がおきないように、国会議員としても弁護士としてもがんばりたい。

   
中山武敏   中山 武敏
■弁護団報告

狭山弁護団主任弁護人
  今回の棄却決定は、手続き、内容ともに不当極まりない。昨年10月29日に最高裁の主任調査官に面会した際に「3月末までに筆跡に関する新証拠を提出する。」という上申書を提出し、ことし3月はじめに「3月24日に提出し、主任調査官と面会したい」と申し入れたら「了解しました」と返事があった。明確な約束があった。ところが、3月17日の午後、石川さんの家に特別送達で棄却決定が届いた。弁護団には普通郵便でその翌日に届いた。不当な抜き打ち決定を最高裁はやった。
  棄却決定の内容も、鑑定人尋問、証人尋問、現場検証などの事実調べをいっさいしない。全証拠の総合評価もしていない。「狭山事件はあいまいな証拠しかなく自白によって有罪の認定をしている。証拠構造と自白の再検討をすべきだ」ということを何度も補充書で主張したが、まったくふれていない。捜査当局が狭山市内の2つの被差別部落に見込み捜査をおこない別件逮捕によって4人の部落の青年を逮捕したこと、石川さんがなぜウソの自白に追いつめられ、その自白を維持したのか、差別された教育歴からも見てもらいたいと補充書で主張したが、捜査の不正にも部落差別にもふれていない。
  封筒の宛名の「少時」が万年筆で書かれているとする齋藤鑑定を東京高裁が「憶測と独断」としたので、元鑑識課員の齋藤正勝鑑定、奥田豊鑑定を出したが、まったくふれていない。棄却決定は「肉眼で観察しても別の筆記用具とは認められない」としているが、裁判官は文書鑑定や自然科学の専門家ではない。当然、専門家の意見を聞いて判断すべきなのに、事実調べをやらずに不当な決定を出した。
  自白が真実かどうかについて真剣な検討もしていない。真実の究明、無辜の救済よりも、これまでの裁判所の判断を優先させるという姿勢に終始している。弁護団は不当な決定を絶対に許さない。新証拠を準備中だ。ことしの秋には第3次再審を申し立てたいと思っている。強大な国家権力を背景にして検察当局は証拠開示を拒否し、裁判所も検察の姿勢を正さない。私たち弁護団には何の権力もないが、事実の力、証拠の力がある。棄却されてもこうして集まって下さる皆さんの支持がある。第3次では必ず事実調べをかちとる決意で弁護団全員が一丸となって再審申立の準備をしている。ともにがんばろう。

青木孝  青木  孝
■狭山再審弁護団

弁護士
  特別抗告棄却決定はたった62ページ。中身はほとんどない。わたしたちはさまざまな鑑定書を多く出したが、決定はそれらを読まず、棄却するための理由を必死になってさがしているだけだ。
  押収された万年筆のインクが被害者が使っていたものと違っていたことは明らか。当日朝、被害者が書いたペン習字の清書はインクがかすれていない。被害者がわざわざインクを入れ替える必要はない。裁判所は被害者の兄が「書き具合が似ている」と言っているから同一だというだけだ。先日も、元刑事の人と復元された鴨居を見に行ったが、見落とすはずがないと断言していた。最高裁の棄却決定は、「さっと見ただけでは見落とす」と言っているが、警察の捜索はあらゆる場所を見落とさないようにやるもの。3回目に行って見つかるというのはでっち上げだ。弁護団は石川さんが無実であることを証拠で確信している。無罪をかちとるまでがんばろう。

辻めぐむ  辻 めぐむ
■狭山再審弁護団

弁護士
衆議院議員
  25年間、弁護士活動をしている。社会運動への関わりを活動の原点としてきた。その原点が、74年10月31日の寺尾判決を怒りをもって聞いたことだ。その原点を忘れずに狭山弁護団に参加することになった。全力でがんばる。
  衆議院法務委員会に所属している。90年代以降、再審の冬の時代が続いているといわれていたが、先日、名張事件で再審開始決定がかちとられている。狭山再審も希望がある。法務委員会でもとりあげ、再審の門を何としてもこじあけるよう全力でがんばる。

石川一雄  石川 一雄
■冤罪を晴らす42年目の決意
  42年前の昨日、別件逮捕され、以来多くのご迷惑をみなさんにおかけしてきた。期待していた特別抗告は棄却されてしまった。しかし、わたしは打たれ強いので、第3次再審請求にむけて、きびしい姿勢で闘っていく決意だ。また、みなさんにご迷惑をかけ、ご支援をたまわることになるが、わたしは勝利するまで絶対に負けない。ぜひ力強いご支援・ご尽力をお願いする。

枯れ木には花は咲かねども狭山には 種も実もあり民の声あり
権力の庇護の下での司法の暴挙 断固糾弾三次に臨む


石川早智子  石川早智子
■冤罪を晴らす42年目の決意

  第3次再審にむけた新しい闘いの始まりの日だと思っている。狭山の闘いのうえに草の根のさまざまな運動が広がっている。狭山に追い風が吹いていると実感していたが、3月16日、棄却決定をうけた。裁判所をもう少しのところまでおいつめていた。あと少しだけ力が及ばなかったことが残念。裁判所は世論の高まりを恐れている。裁判所がつぶそうと思ってもつぶされない世論をみなさんの力で作っていただきたい。石川は打たれ強いと言ったが、もうこれ以上打たせないという声をあげてほしい。この第3次で裁判を勝たせてほしい。二度とこのようなえん罪がおこらないように、42年以上も無実を叫びつづけている石川一雄のこと、狭山のことを一人でも多くの人に伝えていただきたい。

庭山英雄  庭山 英雄
■狭山事件棄却決定と日本の司法

弁護士
狭山事件の再審を求める市民の会代表
  棄却決定の最大の原因は日本の司法の特徴にある。国際的にみても日本の司法ほど中央集権的に管理統制された裁判所はない。裁判官は国家の役人。裁判官といえども国家公務員である限り国家の方に目が向いてしまう。世界各国はその弊害を除くためにいろいろな施策をやってきたが、日本はそのような工夫をしてこなかった。先般の司法改革でも民衆司法の実現はまだまだ不十分。今回の棄却決定はそういう司法の歴史の上に出された。狭山事件の再審を求める市民の会で棄却決定の翌日に記者会見をおこない、「裁判所が正義と人権を守るところなのかどうかが問われている。私はあとに引くつもりはない」と言った。そのことをもう一度ここで大きな声で言いたい。みなさんも手をつないで最後まで闘い抜いてほしい。

平野雄三  平野 雄三
■袴田巌さんは無実だ!冤罪を訴える死刑再審事件

袴田事件の再審を求める会代表
  死刑囚として再審を訴えている袴田巌さんを支援している。袴田事件は39年前、1966年に静岡県清水市の味噌工場でおきた殺人事件。そこで働いていた袴田さんが「元ボクサーならやりかねない」とマスコミに書かれ、証拠もないまま事件から50日後に逮捕されて犯人にされた。ほかにも再審を訴える死刑囚は多くいる。確定した死刑囚の半数以上が再審請求をし、再審を準備している事件もある。もっとも心配しているのは、事件から39年たったいまも袴田さんは獄中にいて拘禁症状が出て、家族が行っても弁護人が行っても面会しない状態になっていることだ。袴田さんは現在69歳。獄中で死なせることはできない。生きている間に再審をかちとって家族の前で喜びを分かち合いたいと思っている。狭山事件は弁護団も充実している。新証拠の発掘もしている。これに学びながら、ほかの再審事件とも連帯しながら、ともに再審を実現していきたい。

森原秀樹  森原 秀樹
■世界に問われる日本の司法

反差別国際運動(IMADR)事務局長
  今回の棄却決定によって、日本の司法は差別をなくす最後の砦としての責任、狭山事件の真実に向き合うことを放棄した。それに打ち勝つために、私たちは連帯を広げるしかない。石川さんの無念を共有し、連帯する仲間は世界にもたくさんいる。海外で差別を受けている当事者として差別撤廃に向けて闘っている仲間からも、連帯のメッセージが届いている。狭山事件は42年前の逮捕から今回の棄却決定まで、社会の矛盾、権力の横暴・傲慢が満ちている。ドイツのスィンティ・ロマやインドのダリットに対しても、差別の中で警察の不当な監視やいやがらせ、でっち上げがある。日本でもアメリカでも、国家権力が外国人を犯罪者集団と見なし、取締りや見込み捜査を強化している。外国人に対する差別意識をあおり、国家が守ってやるという意識を作って権力基盤を維持強化するという構造がある。そういう差別の構造が狭山事件を生み出した。だからこそ狭山再審を棄却しつづける日本の裁判所、司法制度の問題をより一層、世界に明らかにしていかなければならない。社会の偏見や捜査の差別を司法が除かなければいけないのに、それを温存し助長している。証拠開示も国際的には当たり前のこと。国際的には差別と司法運営の悪しき関係を絶たなければならないとして、多くの議論、取り組みがなされている。人権、正義、民主主義を求めて、ともに闘おうという追い風が国際的にもいま吹きつつある。日本や世界の多くの仲間とともに司法に楔を打ち込む取り組みを進めたいと思っている。

石坂啓  石坂  啓
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

漫画家
  漫画家はストーリーを考えるときに、いろんなキャラクターを作るが、中に必ず「嫌なやつ」を作る。どこで、どういうことを言ったら人を不快にさせるか、表ではこう言っているが、腹では何を考えているのか、ということを考える。いい人は、人の悪意に気がつかなくて負ける。「いくらなんでも小泉首相はそこまでしないだろう」「いくらなんでも日本が再び戦争することなんてないだろう」「憲法を変えたいのなら変えてもいいんじゃないか」と。いい人がだまされる最たるものは「振り込め詐欺」。普通は、そこまで悪意に満ちたストーリーを考えないから。狭山事件は、国家的な詐欺だと思っている。よくここまでひどいストーリーを練り上げたものだ。このストーリーは私的に漫画家的に許しがたい。こんなに格好悪くて、浅薄なストーリーで人の人生を陥れるのは許せない。もし自分だったら、自分の子どもだったら、何のための人生か、たまらないと思う。石川さんは、わけもわからず逮捕され、まさか、警察や検察や裁判官がこれまでひどいストーリーをその後に作り上げるとは思わなかっただろう。石川さんも早智子さんもとてもいい人。でも42年前のように、これ以上、だまされるわけにはいかない。わたしたちも応援につく。今度こそ真っ当なストーリーにして、それを国家に示さなければならない。

江森陽弘  江森 陽弘
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

ジャーナリスト
  42年前の5月23日、石川さんが逮捕された日、私は新聞記者として、現場にいて、石川さんが捕まるところを、この眼で見ていた。当時、私も32,3歳のころで、鮮烈な印象として覚えている。かなり前から被差別部落の者がやったと、警察がマスコミに何となく言いふらして、新聞記者の頭の中に、それがあった。警察にとっては、犯人にするのは石川さんでなくても、被差別部落の人間であればだれでもよかったのではと思っている。当時、事件記者として飛び回っていたあの現場付近を思い出す。毎晩8時に、狭山警察署で竹内署長が記者会見をした。署長は「弱った。何も具体的な証拠が出てこない。出てくるのは情況証拠だけだ」とよく言っていた。それが、どういうことなのか、事件発生から1ヵ月足らずのうちに、石川さんが逮捕された。はじめから、警察が被差別部落をねらった捜査をやっていたといまでも思っている。
  あの脅迫状を石川さんが書けるはずがない。石川さんにインタビューして聞いたが、小学生のころ、近所の農家で草むしりをして働いていて、学校にはほとんど行っていない。字を勉強できなかった。脅迫状には句読点がちゃんと使われ、強調するところは大きく書いている。これを書いた犯人は相当の国語力があったと思う。
  私も力になれることがあれば応援に駆けつける。

増田れい子  増田れい子
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

ジャーナリスト
  私の母の住井すゑは8年前にあの世にいったが、病院で「石川君が心配だ」とずっと言っていた。最後までその思いをもって、あの世へいった。あの世へ行ったら天国か地獄かどちらがいいと聞かれると「地獄のほうががいい。昭和天皇も行ってるじゃないか。あの人といろんなことを話して、いろんなことを明らかにしたい。あの世にいってからの楽しみだ」と言っていた。きょうは、この会場のどこかにいるんじゃないかと思う。石川一雄さんのえん罪を晴らすために、少しでも努力できることが喜び。
  鎌田さんたちと最高裁に要請に行った。最高裁がちゃんとしてほしいと言ったが、なかなかそうならない。あそこが一番大嘘つきだと思っていたが、今度の棄却決定ではっきりした。最高裁に行ったときに、早智子さんが、「石川一雄は、これほどいろんな目にあっているが、人間を信じているんです」と言った。石川さんほどつらい目に会っている人はいないだろう。それでも早智子さんは人間を信じているという。胸がいっぱいになり、涙が出そうになった。石川さんを冤罪に陥れ、死ぬまで苦しめることは許されない。みなさんと一緒にがんばっていきたい。

針生一郎  針生 一郎
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

美術評論家
  わたしは今年80歳。狭山再審運動に80年代からかかわってきた。2度裁判所に署名を持っていったことがある。最初は、野間宏さん、日高六郎さんといっしょに、狭山再審要求の署名をやり、私の家に集めて裁判所に持っていった。2回目はこの日比谷野音の集会から東京高裁に段ボール箱で署名を持っていった。職員がただ受け取っただけだった。かつて横田・最高裁判事が法廷外の雑音にまどわされるなと言った。これが裁判官のなかにはいまだにあることを痛感した。最高裁に楽観的気持ちはもっていなかったが、今回の棄却決定はひじょうにひどい。故山上弁護士が心血を注いで、再審請求の新証拠をふまえて書き、中山弁護士が、それをひきついで弁護団は補充書を出したが、最高裁は本当にその文書を十分検討したのか。事実調べをしないのは、証拠調べをすると、部落差別の見込み捜査で石川さんを逮捕し、自白を強要し、証拠をでっちあげた冤罪であることが明らかになるからだ。権力犯罪の真相を明らかにしたくないという最高裁の姿勢のあらわれだ。これに立ち向かい、この戦後最大の冤罪を、なんとしても、はねかえすために、石川さん自身が毅然として不屈に闘う意志をもちつづけてほしい。われわれがさらに多くの人びとの署名を集め、世論の力をもりあげることでしか最高裁を動かすことはできない。私自身も闘う。みなさんも支援の輪、再審要求の輪を広げてほしい。

前田憲二  前田 憲二
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

記録映画監督
  いま日本は大変恥ずかしい国だ。ひとつは、石川さんのえん罪が晴れないこと。もうひとつは、小泉首相が靖国に行こうとしていることだ。これが日本の現実だ。警察も司法も、石川さんの無罪を知っているはず。証拠も100%そろっているにもかかわらず、いけにえにされている。「わっぱ」をはめられて生活させられている。
  先日、石川さんの家に電話をかけたら、「いま保護観察官が2人来て、現在どうしているか調べている」と早智子さんが泣き声で私に訴えられた。
  これが現実。こんなことがあっていいのか。日本という国は何をやっているのか。こんなことを許していいのか。大事なのは人権。石川さんのえん罪を晴らすために、僕たちはこれから闘いの場を広げないといけない。そうしなければ、ますます恥ずかしい日本を作ることになる。人権こそ第一の正義。がんばろう。

登坂崇規  登坂 崇規
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

自治労青年部
  自治労青年部は毎回集会にあわせて現地調査や学習会をおこなっている。私たち青年部の仲間は全国各地でいろいろな狭山の取り組みにかかわっている。毎月23日に街頭行動をしたり、100万人署名を職場だけでなく地域に出て1人が10人を目標に取り組んだ仲間もいる。就職差別やいろいろな差別が温存助長されている。それをなくし、より良い社会を作っていくために青年部は職場・地域で先頭に立ってがんばる。

秋久正行  秋久 正行
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

部落解放鳥取県共闘会議議長
  鳥取県共闘では、解放同盟県連とともに緊急抗議集会、棄却批判の県民集会をひらいてきた。また、きょうの集会に住民の会や高校生もふくめてできるかぎり多くの仲間が参加できるようメーデー大会でカンパ活動をおこなった。司法の最高機関の実態に強い憤りと失望を感じる。差別を見抜けず真実を求めない司法に存在意義はない。真理と正義を愛する国民を育成するという教育の理念にも反する。怒りをエネルギーに最後まで闘う。

高橋英雄  高橋 英雄
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

狭山事件を考えるオホーツク住民の会
  北海道北見市から来た。北見市に石川さんを支援する住民の会ができたのは1999年6月。北海道で初めてだった。みなさんに遅れること30年。しかし裁判所は30年以上まったく仕事をしなかった。いまからでも間に合う。これから北海道でもどんどん広げていきたい。 この会場の熱気と石川さんの元気さを北海道の仲間に伝える。全国津々浦々に支援を広げるため北へ北へと輪を広げていきたい。石川さんの無罪をかちとるまで断固闘う決意だ。

倉田秀博  倉田 秀博
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

狭山事件を考える中津市民の会準備会
  5月9日、狭山事件を考える市民の集いをひらいた。昨年11月に実行委員会を作り、@動員形式をやめ、狭山をみずからの問題としてとらえて結集する仲間と取り組む、A多くの市民団体、住民団体と連帯しながら呼びかけていく、B集会に参加する前に事前学習を各職場や団体でやってもらう、という3点を決め、準備をすすめた。結果34団体が賛同し、500人が参加して大成功をおさめた。再審の門を開かせるため大分の地で闘う。

坂田徹應  坂田 徹應
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

曹洞宗人権擁護推進本部事務局長
  曹洞宗では、3月16日付の棄却決定を受けて、22日に宗務総長名で抗議文を送った。鑑定人尋問など一度も事実調べがおこなわれないのは司法の不公平、不公正だ。裁判所は真実と人権を守るところであり、疑わしきは再審へというのが司法のあり方ではないか。宗門で、狭山事件の啓発ビデオ1000本を作成し、全国785教区で人権学習のテーマとして狭山事件をとりあげていく。みなさんと連帯して取り組む。

東谷誠  東谷  誠
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

日本基督教団
  宗教者も怒るときには怒る。3月、突然の棄却決定にこみあげてくる思いを抑えきれなかった。狭山事件に出会ったとき、自分の問題だととらえた。狭山現地調査にいって、石川さんの無実を確信した。石川さんに出会ったとき、この人の無罪が確定するまでともに歩み、闘うと心に決めた。石川さんは「何年かかるかわからないが勝利するまで闘う」と力強いコメントをされた。無罪が確定するまで闘うことを宣言する。

エリー・カロリン  エリー・カロリン
■裁判所に言いたい〜第3次再審にむけたアピール

弁護士
ダリット・ピープル・フロント代表
  石川さんと狭山再審闘争の勝利を求める。アメリカの人種主義、南アフリカのアパルトヘイト、インドの不可触制、日本の部落差別はすべて同様に非難されるべきだ。私たちは同じ船に乗り航海する仲間。共通のゴールに辿り着くまで、私たちダリットはみなさんとの連帯をつづける。ダリットの権利も被差別部落の人びとの権利も人権だ。石川さんと狭山再審闘争に勝利を!

鎌田慧  鎌田  慧
■集会のまとめ

ルポライター
狭山事件の再審を求める市民の会事務局長
  狭山再審を求める運動が全国に広がるにはどうしたらいいか、一人でも多くの市民が参加できる集会をどう作るか考えてきた。その1回目の試みが今日の集会。3月16日に特別抗告棄却決定が出されたとき、最高裁が棄却決定をおこなったと、石川早智子さんから電話がかかってきて泣いていた。僕らの力が足りなかった。かなりのところまで運動を進めていたが、まだ足りなかった。みなさんの協力で、署名簿が75万筆も集まっていた。それを最高裁に持っていく前に最高裁は棄却した。これは、僕たちの力がまだまだ弱かったことを示している。しかし、今日の集会を見れば、狭山の闘いがいかに全国に広がっているかわかる。最高裁の棄却決定があっても、そのあともどんどん広がっている。そして、いろんな層の人が参加してきている。狭山差別裁判反対闘争は一貫して勝っている。だからこそ、こういう集会も成立するし、最高裁もあわてふためいて決定をおこなった。最高裁は、ああいえばこういう。正義を示さない。まだ僕たちの力が足りない。最高裁が正義を示すように僕らが作っていかなくてはならない。世論を動かすような力で、最高裁を変えていかなくてはならない。「熱と光」によって、この闘争を進めていくしかない。「熱と光」によって石川さんを必ず無罪にする。第3次再審の闘いでは絶対に勝つ思いで、各地で活動してほしい。いろんな地域でいろんなことをしよう。
  いろんな人が狭山闘争に入ってくる。個人個人がはいってくる。そして、いろんな人が狭山について話し合う。石川さんのことについて話し合う。そういう国にしていきたい。全国に広げていこう。

松岡徹  松岡  徹
■閉会挨拶・行動提起

部落解放同盟中央本部書記長
参議院議員
  闘いが43年目にはいってしまったが、事件のえん罪性、石川無実は明らかだという多くの市民の声で、狭山の闘いが広がっていることを今日の集会で実感した。いま闘いに勝利するために弁護団は第3次再審請求の準備をしている。なんとしても、再審勝利するために、それぞれの地域や職場でより多くの市民に訴え、再審を求める声を一人でも多く広げていくことを心からお願いしたい。






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